子供の噛み合わせ不良の原因で歯並びの不正が多くなってきました。
最近多くなった原因は、噛む力が弱くなり顎が十分に発育しなかった為に起こったものです。
顎を含めて顔の発育は、6歳までで8割が完成します。6歳から10歳までは、あまり成長せずこの時期に歯並びが悪ければ待っていても良くはなりません。
正しい噛み合わせになるには永久歯が生える前、つまり、この時期に顎を大きくしておく必要があります。
また、顎関節の成長は、13歳頃に完成しますので、それまでに歯並びが良くなり噛みあわせが安定することが理想となります。
歯列矯正には色々な方法がありますが、早い時期の矯正の方法として顎を拡大して正しく歯が並ぶスペースを作る「床矯正」という方法があります。
床矯正とは、入れ歯のような着脱式の装置で行います。
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左写真の装置を入れて、少しずつ螺子を使って広げていきます。
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術前 |
術後 |
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写真の女の子は矯正治療前と治療後の同じ子の写真です。
目の大きさと位置、鼻の形、口元が大きく変化してきました。
一般の矯正では歯が正しく並ぶスペースが無いと小臼歯が生える時期(12歳頃)を待って、それを抜歯して始めますが、この方法ですと抜歯しなくても済むケースが多くあります。 |
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「抜かない歯医者さんの矯正の話」
鈴木 設矢 著 (弘文堂)
をご参照下さい。 |
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