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私も噛み合わせ不良でした

 私は9年位前に頭痛や肩こりがひどくなり、その他、腰痛・腹痛・眼精疲労や不眠症状まで現れ、いわゆる不定愁訴が起こり、内科や脳外科を受診しましたが、ストレスだろうとの事で原因が判らないまま苦しんでおりました。

そうしてる間に、自分の左下奥歯が痛くなり、「虫歯でもないし、歯周病でもなし、この痛みは?」と歯科医でありながら自分の歯の痛みを治せないという情けない思いをしておりました時に、「噛み合わせ治療」を知りました。

早速、自分を実験台として実践してみたところ、色々な文献に記載してあるとおりの変化が私の体に起こり、自分でも信じられない程、体調が良くなってきました。
自分自身が「噛み合わせ不良」(顎関節症)で苦しんだおかげで、患者の苦しみも手に取るように判るようになり、多くの患者さんに喜んで頂くのが私の生き甲斐になってきました。

噛み合わせ不良の原因

 私は、頭痛、肩こり、腰痛の大きな原因は、肉体的・器質的に問題がある人以外は、噛み合わせに関係していると思います。
歯、舌、顎関節は頭部に有り、そのバランスが悪くなるという事は、例えると片足にスニーカー、片足に下駄を履いて歩いているようなもので、1日中歩いたら体はどうなるのでしょうか?
そのような事が私達の体、特に頭部と頚部に起こっているわけですから大変恐い事です。

噛み合わせ不良の原因を具体的に言うと、虫歯、歯の欠損の放置、歯並びの不正があり、左右どちらかの片寄った噛み方が考えられます。
片噛みが長く続くと「歯ぎしり」や「噛みしめ」がでてきます。
また、片噛みと連鎖して噛む方側を下にする「横向き寝」ないし「うつ伏せ寝」の状態が生じます。この時、枕が硬ければ歯列は一晩に1ミクロン程度移動すると言われています。
さらに外見というか顔の形は左右が非対称に変わります。使う側は、口角(唇の端)が上がり目尻が下がり、使わない側は、やや伸びて大きく見えるようになり、首は使う方側(噛む側)に傾きます。(証明写真を撮った時に頭の傾きを指摘されませんでしたか?)

首から下は、左図のように使う方側の肩が下がり、腰や膝に障害が出てきます。
こんなに体が曲がると内臓や自律神経など目にみえない所などにも不調が出るはずです。